世界経済フォーラム

世界経済フォーラム(World Economic Forum)は、グローバル・シチズンシップの精神に則り、パブリック・プライベート両セクターの協力を通じて、世界情勢の改善に取り組む国際機関です。ビジネス界、政界、学界および社会におけるその他のリーダーと連携し、世界・地域・産業のアジェンダを形成します。1971年にスイスのジュネーブに本部を置く非営利財団として設立された世界経済フォーラムは、いずれの利害関係にも関与しない独立・公正な組織です。あらゆる主要国際機関と緊密に連携して活動しています。

世界経済フォーラムの歴史

タイムライン からフォーラムの45年間の重要なイベントが見られます:

歴史の形成におけるパートナー 初期の40年

世界経済フォーラムの40年間のストーリーは、協力者、リーダー達、そして実世界から注目されてきました。
世界経済フォーラムが最も一般的に周知されているのは、ダボス-クロスタースでの世界経済フォーラムの年次総会でしょう。何年もの間、数多くの経済界、政界、また市民社会のリーダーたちがスイス・アルプスのリゾート地まで足を運び、その時々の主要な世界規模の問題を検討したり、その解決策を模索してきました。

多くの世界機関は、参加国の数が多いこと、また強力な政界のリーダーたちが会議に参加することで注目を集める一方で、世界経済フォーラムの年次総会は、世界中で行われるフォーラムに関連する全ての活動や取り組みも含め、政界、ビジネス界、また市民社会の中でも最もシニアかつ有望な主要なリーダーたちが互いに連携しつつも平等な権利を有する「ダボスのスピリット」を作り上げています。

シュワブ教授はまず、スイスのジュネーブに本部を置く非営利団体として、ヨーロッパ経営者フォーラムを設立しました。そして、毎年1月に開かれるダボスでの年次総会に、ヨーロッパのビジネスリーダーたちを招待しました。

シュワブ教授が当初、会議で注力していたのは、ヨーロッパ企業がいかにしてアメリカの経営慣行に追いつくことができるかという点でした。同時に、「ステークホルダー」の経営アプローチという手法を作り上げ、推進していきました。これは、企業の成功を考える際に、企業の株主、クライアント、顧客だけではなく、従業員やその企業が置かれている政府を含んだコミュニティのあらゆる利益を経営者たちが考慮に入れるというものでした。

シュワブ教授の目指した世界経済フォーラムのあり方は、マイルストーンを達成することで着実に発展していきました。1973年にもブレトンウッズ協定による固定為替相場制が崩れ、第四次中東戦争が起こった事により、年次総会は経営から経済、社会までその焦点を広げ、1974年1月には政治指導者が初めてダボス会議に招待されました。

その2年後には、メンバーシップの仕組み、「1,000のリーディングカンパニー」を発表しました。ヨーロッパ経営者フォーラムは初めて中国の経済開発委員会とパートナーシップを結んだ初めての非政府組織となりました。世界中の地域での会合が活動に加わり、1979年の世界競争力レポートを発行すると、組織は知識のハブとしても役割を果たすようにもなりました。

ヨーロッパ経営者フォーラムは1987年に世界経済フォーラムへと名前を変え、国際紛争を解決するプラットフォームを提供することを目指しました。世界経済フォーラム年次総会が節目を迎えたのは1988年のギリシャ、トルコ間に調印されたダボス宣言で開戦を回避した時や、北朝鮮と韓国が1989年に初めてダボスで首脳級会談を持った時でした。同じ会合では東ドイツの首相であるハン・モドローとドイツ書記長のヘルムットコールがドイツ再統一を話し合い、1992年度年次総会では、フレデリック・ウィレム・デクラーク 南アフリカ共和国元大統領がネルソン・マンデラ 南アフリカ共和国大統領、マンゴスツ・ブテレジ インカタ自由党議長と会見し、南アフリカ以外の国で初めて顔を合わせることとなり、国の変革のためのマイルストーンとなりました。

フォーラムは以来企業や市民社会、政治などの各セクターと共に、公的機関と民間企業のパートナーシップを持つ中心となり、インドの健康問題やアフリカの慢性的な飢餓と戦うため戦略を構想させています。フォーラムはまた、知的センターとして新たにグローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート、グローバルリスクレポート、地域シナリオ分析レポートなど他の様々な競争力レポートを発行するに至っています。2015年、フォーラムは公式に国際機関として認められました。現在、フォーラムはパブリック・プライベート両セクターの協力のもとグローバルなプラットフォームとして、新たな発展段階にあります。

ミッション

世界経済フォーラム世界経済フォーラムは、パブリック・プライベート両セクターの協力で、世界情勢の改善に取り組む国際機関です。

政治、ビジネス、その他の社会における主要なリーダーと連携し、世界・地域・産業のアジェンダを形成します。

1971年にスイスのジュネーブに本部を置く非営利財団として設立された世界経済フォーラムは、特定の利害と結びつくことのない独立・公正な組織です。フォーラムは、高いガバナンス水準を掲げながら、グローバルな公共利益におけるアントレプレナーシップの実現に向けて全力で取り組んでいます。

また、モラルと知的誠実さを中心に据えています。我々の活動は、ステークホルダー理論に基づく独自の組織文化によって形成されており、組織はあらゆる社会構成員に対して説明責任を負っています。

フォーラムは、パブリック・プライベートセクターや国際機関、アカデミック分野における多様な機関と協力しています。我々は、ポジティブな変化を起こすことが出来る推進力と影響力を持ったあらゆる分野の人々を集めることによって、進歩は生まれると信じています。

こちら から最新の年次レポートをお読みください。創立時規定 はこちらです。

クラウス・シュワブ教授

クラウス・シュワブ教授は1938年にドイツのラーベンスブルクで生まれました。彼は、パブリック・プライベート両セクターの協力のための国際機関である世界経済フォーラムの創設者であり会長です。

彼は、『Moderne Unternehmensführung im Maschinenbau』 (Modern Enterprise Management in Mechanical Engineering)を出版した1971年にフォーラムを設立しました。この本の中で彼は、現代企業の経営者は、長期的な成長と成功を達成するためには、株主だけでなくあらゆるステークホルダーを考慮に入れるべきだと主張しました。シュワブは、フォーラムの始まり以来、マルチステークホルダーのコンセプトを支持しており、組織はパブリック・プライベート両セクターの協力のための主要なプラットフォームとなっています。彼のリーダーシップの下で、フォーラムは多数の協調や国際的なイニシアチブの調整役となりながら、世界中の様々な地域において和解努力を推進してきました。(詳しくは、歴史のページご参照)

1998年、シュワブ教授は妻のヒルデとともにシュワブ財団を設立しました。この財団の目的は、人々の生活を大幅に向上させることに成功し、グローバル規模に応用することが出来るような可能性を持った社会的起業のイニシアチブを特定、評価、発信することです。財団は、世界中で350人を超える社会起業家のネットワークを支えています。

2004年には、ダン・デービッド賞の一部として受けた金銭的寄贈を踏まえて、彼は新たな財団であるヤング・グローバル・リーダー (40歳以下のリーダー向け)を設立しました。また、7年後の2011年には グローバル・シェイパーズ・コミュニティ(20~30歳のプテンシャルの高いリーダー向け)を立ち上げました。これら2つの組織の目的は、若い人々をグローバルな意思決定プロセスに対する強力な代弁者として統合することであり、また、社会課題に取り組む現実のプロジェクトへの関与を促すことです。

シュワブ教授は、問題解決のためのグローバルな専門的知見や知識を提供するコミュニティの設立を奨励しています。その1つである グローバル・アジェンダ・カウンシル・ネットワーク は、世界・地域・産業における課題に関連した1500人を超える専門家によって構成されています。

600人を超えるフォーラムの職員は、スイスのジュネーブ本部、ニューヨーク、北京、東京のオフィスに在籍しています。

シュワブ教授は、フライブルク大学で経済学博士号取得、スイス連邦工科大学において工学博士取得し、ハーバード・ケネディ・スクールより公共経営学修士号取得しました。1972年、ジュネーブ大学において最も若い教授のひとりとなりました。国際的、国内の様々な賞を受賞しています。

仕事以外においても、学術、文化、公共サービスについて幅広い関心を有しています。水泳、登山を趣味としており、エンガディン・スキー・マラソンの熱心な参加者です。クラウスとヒルデは1971年に結婚し、現在2人の子供と2人の孫を持っています。

世界経済フォーラム年次総会2017

我々は、ペースが速く、相互に関連しあった世界で暮らしており、飛躍的な技術や人口動態の変動、政治的転換によって大規模な社会的および経済的影響がもたらされています。これまでにも増して、リーダー達はインサイトや、最善の将来を方向付けるイノベーションについて共有する必要があります。

ダボス-クロスタースにおける世界経済フォーラムの年次総会は、毎年年初に世界のトップリーダー達を巻き込みながら、世界・地域・産業におけるアジェンダを形成するための最も創造的な影響力を持ち続けています。40年以上にわたって、“世界情勢の改善をはかる”という世界経済フォーラムのミッションは、年次総会プログラムの設計と発展を促してきました。

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