年次総会2日目ハイライト:10億人の再教育と1兆本の樹木の再生。チャールズ英皇太子、危機回避を主張

Prince Charles in Davos
年次総会でのチャールズ英皇太子Image: REUTERS/Denis Balibouse

「私たちは、世界を危機から救うために何もしなかったと、歴史に刻まれてもよいのでしょうか」。英国のチャールズ皇太子は、気候変動による最大の危機に歯止めをかけるため行動を起こすよう訴えました。

現状を楽観的に捉え、「悲観的な予言者」を無視すべきだとドナルド・トランプ米大統領が演説した翌日の、年次総会2日目。多くの講演者が地球温暖化の危険性を強調し、解決策を探りました。

以下に、2日目のハイライトを4つ紹介します。

1. チャールズ英皇太子、グレタさんと面会

英国王室の王位継承者でありながら、環境問題をライフワークとするチャールズ皇太子は、思いを同じくする17歳の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんと面会しました。

二人には明らかに多くの共通点があります。

ここでクイズです。以下の発言は、チャールズ皇太子とグレタさんのどちらのものでしょうか。

「地球温暖化、気候変動、生物多様性に関する甚大な損失は、人類がかつて直面したことのない危機です。これ以上時間を無駄にできません。今こそ行動すべきです」

「低炭素社会への移行は容易ではありません。非常に困難です。今こそ、この事実を直視して、皆が意見を出し合って共に取り組み始めないと間に合いません。これまで、政治イデオロギーや経済の仕組みは気候と環境の危機に立ち向かえず、持続可能で結束した世界は実現していません」。

答えは、こちらとこちらの記事をご覧ください。

2. 10億人の再教育と1兆本の樹木

世界経済フォーラムは、莫大な数を掲げる2つのイニシアティブを発表しました。

ひとつは、リスキリング革命。2030年までにより良い教育、技能、仕事を、10億人に提供できるようにすることを目標としています。このようなイニシアティブを通じて、今後10年でテクノロジーは多くの仕事を変える可能性があります。

当フォーラムのサーディア・ザヒディは、未来の仕事がどのようになるか説明しました。その答えは、ロボットではなく、人間の能力をより必要とするものとなります。

二つ目は、1t.orgイニシアティブ。当フォーラムのこのイニシアティブの目標は、世界中に1兆本の樹木を育成し、再生し、保全することです。動物学者のジェーン・グドール氏は、木に名前をつけようとも提案しています。

3. パキスタン首相、米大統領にイランとの開戦回避を要請

イムラン・カーン パキスタン首相は、ダボスでドナルド・トランプ米大統領と会談し、隣国であるイランと米国が戦争状態に突入することについて見解を述べました。

イムラン・カーン パキスタン首相と会談するドナルド・トランプ米大統領 Image: REUTERS/Jonathan Ernst

「開戦すれば大惨事となり、世界中の貧困を招きます。いつまで続くのか、誰にもわかりません。昨日、トランプ大統領と会談し、戦争は我々には大きな災難となると訴えました。愚行としか思えません」

4. 銃規制を訴える、ラップミュージシャンと少女

世界的に有名なラップミュージシャンのウィル・アイ・アム氏は、米国フロリダ州パークランドの高校銃乱射事件で生き残った生徒と家族を追ったドキュメンタリー『Parkland Rising』の制作を支援しました。同氏は、この総会でナオミ・ワドラーさんと面会しました。ワドラーさんは、パークランドの事件発生1か月を記念して、バージニア州の自らの小学校で抗議の授業ボイコット(ウォーク・アウト)を率いた学生活動家です。

事件当時ワドラーさんは、わずか11歳。一番恐ろしかったことは「何も感じなくなること」だったと語りました。

「慣れてしまっていたのです。普通のことになっていました。それはとても恐ろしいことだったので、パークランドの子どもたちと語り合い、苦しみを分かち合い、私たちはこんな目に遭うべきではないとわかったことは大切な体験になりました」

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